JBAGSとは

日本大脳基底核研究会(JBAGS)に関する簡単なご紹介

 本会(Japan Basal Ganglia Society:JBAGS)は、1983年にオーストラリアで行われた国際生理学会のサテライトシンポジウム、International Basal GangliaSociety(IBAGS)の日本支部として、IBAGSの発起人のひとりである当時群馬大学医学部脳神経外科の大江千廣教授の呼びかけで組織されました。以来毎年開催され、今年で37回目を迎えます。JBAGSの親組織にあたるIBAGSは3年に一度、世界各地でmeetingが行われており、1995年には日本において開催されました。

 JBAGSは、大脳基底核を中心に、大脳皮質から脳幹、小脳を含む運動系の解剖生理機能と病態生理を専門とする基礎医学系及び臨床医学系の研究者で構成された、自由かつ高水準の研究グループです。神経内科、脳神経外科、あるいは生理学、生化学、分子生物学など縦割りの学会や研究会が多い中で、JBAGSは「大脳基底核」をテーマに、多彩な分野の専門家が自由に参加して意見を交換する機会を提供してきました。毎夏泊り込みで行われる研究会は、分野を越えた数多くの研究者が参加し、夜遅くまで活発な討論が繰り広げられ、学術的な交流が行われます。これまでのJBAGSの歴史は以下のとおりです。

開催年 開催地 代 表 所 属
第 1回 1986 草津 大江千廣 群馬大学医学部脳神経外科
第 2回 1987 裾野 金澤一郎 筑波大学医学部神経内科
第 3回 1988 美ヶ原 柳澤信夫 信州大学医学部第三内科
第 4回 1989 秋保 中村隆一 国立身障者リハビリテーション病院
第 5回 1990 那須 吉田充男 自治医科大学神経内科
第 6回 1991 裾野 瀬川昌也 瀬川小児神経内科クリニック
第 7回 1992 岡崎 彦坂興秀 岡崎国立共同研究機構・生理学研究所
第 8回 1993 伊勢 中野勝麿 三重大学医学部解剖学
第 9回 1994 軽井沢 水野美邦 順天堂大学医学部脳神経内科
第10回 1995 合歓の里 大江千廣 群馬大学医学部脳神経外科
第11回 1996 水上 大江千廣 群馬大学医学部脳神経外科
第12回 1997 京都 高田昌彦 京都大学医学部解剖学
第13回 1998 長浜 木村 實 大阪大学健康体育部
第14回 1999 博多 加藤元博 九州大学脳研生理
第15回 2000 霞ヶ浦 今井壽正 順天堂大学医学部
第16回 2001 三島 横地房子 都立神経病院
第17回 2002 南河内 藤本健一 自治医科大学神経内科
第18回 2003 裾野 宇川義一 東京大学神経内科
第19回 2004 松山 野元正弘 愛媛大学医学部臨床薬理学
第20回 2005 豊橋 南部 篤 自然科学研究機構・生理学研究所
第21回 2006 湘南 村田美穂 国立精神・神経センター 武蔵病院
第22回 2007 旭川 高草木薫 旭川医科大学生理学
第23回 2008 富士 長谷川一子 相模原病院
第24回 2009 多摩 谷口 真 東京都立神経病院脳神経外科
第25回 2010 福島 小林和人 福島県立医科大学
第26回 2011 箱根 望月秀樹 北里大学医学部神経内科学
第27回 2012 東京 平 孝臣 東京女子医科大学 脳神経外科
第28回 2013 伊豆 木村 實 玉川大学脳科学研究所
第29回 2014 青森 冨山誠彦 青森県立中央病院神経内科
第30回 2015 犬山 高田昌彦 京都大学霊長類研究所
第31回 2016 秋田 豊島 至 国立病院機構あきた病院神経内科
第32回 2017 西尾 南部 篤 自然科学研究機構・生理学研究所
第33回 2018 東京 熊田聡子 東京都立神経病院神経小児科
第34回 2019 鳥取 花島律子 鳥取大学医学部脳神経内科学
第35回 2021 オンライン 一瀬 宏 東京工業大学生命理工学院
第36回 2022 大津 花川 隆 京都大学医学研究科脳統合イメージング分野
第37回 2023 旭川 高草木薫 旭川医科大学生理学
第38回 2024 東京 星野恭子 昌仁醫修会 瀬川記念小児神経学クリニック